水曜日。曇り時々雷。
ここ数日、新入社員と同行営業を行っている。
同行営業とは、新しく我が社に入社したピチピチの新入社員を引き連れ、お客様の商談に同席させる、恒例行事のことである。
育休復帰直後なので、正直、安心して新入社員を引き連れていけそうな馴染のお客様というのはほとんど無いのだが、とりあえず行けそうなところをグルグル回っている。持ち前のコミュニケーション能力(笑)を駆使して、初対面のお客様とは思わせない馴れ馴れしい口調で話す日々を過ごしている。
余談だが、うちの会社はどんどん優秀な学生さんを採用している。学歴も名だたる大学を出ている子ばかりだし、それを鼻にかけることなく実に謙虚。彼女・彼らを見ていると、今だったら間違いなく私は入社できてないだろうなあ、と、素直に思う。先輩面することなく、私も謙虚に彼らと接することを心がけてます。
なお、新入社員と雑談していると、必ず聞かれる事がある。それは
「やろうたろうさんって、1年間育休を取ったんですよね?」
ということ。
社内の誰が言っているのかはしらんけど、とりあえず私は「1年間育休を取ったおじさん」と認識されているらしい。喜んでいいのかわからないけど、とりあえず育休を取ったことは、今の若い子たちには前向きに捉えられているようだ。
ただ、新入社員と話していて違和感なのが
育休は自分で取ろうと思えば遠慮なく取れるもの。そして、育休を取ることに対して、同僚も会社も全面的にサポートしてくれるもの
と認識されているように感じられること(違ってたらごめんね)。
現実はそんな甘いもんではないんだけどね。私だっていろんな葛藤を抱えながら育休を取ったのだし、同僚や会社だって手放しに私が育休を1年とったことを肯定的に感じていたわけでもないだろう。そりゃ自分で取ろうと思えば取れるだろうけど、取るにはそれなりに心理的ハードルがあるもんなのよ。こんなことは説教臭いので言わなかったけどよ。
まあ、新入社員たちも、実際に自分が育休を取るということをそこまで真面目に考えてはいないだろうし、おそらく自分に与えられている福利厚生がどこまで保証されているのかを知りたいだけなんだろうけどね。こんなこと言ったら怒られるかな?まあ、いいか。
ともあれ、今の新入社員は(少なくとも当社の場合は)、男性が育休を取ることを当たり前の権利のように感じているようだ。それはきっといいことなんだと思う。一方で、私の同年代以上の同僚はそうでもないから、私以外の人と育休について話すときは気をつけなよ笑
ただ、私自身、育休を取ったことをそこまで負い目に感じなくてもいいのかな、と、新入社員たちから勇気をもらったのでした。おじさん、元気もらったよ、ありがとう。
今日も新人同行を終え、いそいそと家路。
妻から買ってきて欲しいものリストが送られてきたので、帰りに最寄りのスーパーに立ち寄る。スーパーに行く機会もめっきり減ってきたなあと、店の棚の移り変わりを見て感じる。
家に帰ると、風邪っぴきの一太郎が玄関まで走ってきて「おかえりー!」と迎えてくれた。ママにご飯をもらっていた二太郎も「プギー!」とはしゃいでくれる。何より、妻のホッとした表情を見て、自分の存在意義を感じる。
子供部屋に行くと、新しいプラレールの線路コースが出来上がっている。言うまでもなく、妻が一太郎のために作ったものだろう。風邪をひいて家にこもっている、イライラ状態の一太郎を飽きさせないようにね。これを見ただけで、日中、妻がどれだけ大変だったのか想像できて、妻に頭が上がらなくなった。そして思わず写真を撮る。はたからみたら、なんてことのない散らかった部屋なんだろうけどね。
幸い、一太郎の風邪症状も落ち着き始めているので、明日は保育園に行けそうかな・・・?もしくは今度は二太郎が風邪をもらっちゃうのかな・・・?
期待と不安が入り交じる、そんな日でした。