育児してなきゃ酒浸り日記

30代のサラリーマンです。2人の息子と妻との日々を書いています。只今育休中です。

『父親の科学 見直される男親の子育て』 を読む 言いたいことは、父親は大事、というあたりまえのこと

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図書館で借りた本。たまたま育児についての本を探していたら見つけた。

タイトルの通り、父親が子育てにおいて重要な役割を果たしている、ということを、様々な研究を紹介しながら説明している。子育て本だと、どうしても個人的な体験談や、根拠のない??理論がはびこりがちだが、この本はあくまで学術的な内容にこだわっている。だから少し読みづらく、読者を選ぶ内容である。

個人的なメモとして

・育児により男性の脳やホルモンも変化していく

・育児すればするほどテストステロンの低下。異性にもてるような男らしさよりも育児優先の体に順応する?

というのは興味深かった。確かに自分も育児をする前と後では、だいぶ物の考え方が変わったように思う。また、性欲無くなった気もする…運動欲も減った。仕事も夢中になり切れないところもある。アンパンマンや絵本に囲まれたり、家事やってたら仕方ないでしょ、と思っていたけど、ホルモンの面でも変わっている可能性もあるのかもしれない。

日本の父親は育児に参加しない、というのをしばしば揶揄されるけど、基本父親ってそういうもの、父親は母親をサポートする存在、というのが国際的な学会でも前提になっているのは興味深かった。報道見てると、日本人の父親だけが育児してない、みたいな論調になっている気がしていたので。

最後にメモとして残しておきたい文章を。

眠れぬ夜を過ごした翌日に職場でどんなことが起きたかーーヘトヘトだったとか、会議をすっぽかしたとかーーを、私は何一つ思い出せない。でも、子供と過ごした時間ははっきりと覚えている。(P165)

大切なのは、もし家庭内の労働の分担を様変わりさせたければ、現在のような状態が生まれたのが、私たちの両親、祖父母、曽祖父母の世代ではないと知ることが役に立つ、ということだ。それはずっと昔から定着していた。私たちのジェンダーロールは、かなり長い時間にわたり尊属してきたものなのだ。(P240)

 

育児について、こういう本がもっと増えると、理屈っぽい男たちはもっと育児に関心を示すんじゃないかなあ、と思う。