育児してなきゃ酒浸り日記

30代のサラリーマンです。2人の息子と妻との日々を書いています。只今育休中です。

育児読書

「昨日」と「明日」を探る旅  『ちいさい言語学者の冒険』を読んで

月曜日。晴れ。 朝食を用意し、一太郎に「ご飯食べるよ~」と呼びかける。一太郎は 「ママがいい~」 と言って、私ではなく、二太郎を抱っこしているママの方に行ってしまう。昨日は「パパがいい」と言って、私と一緒じゃないと食べたくないと言っていたのに…

私たちはやっぱりドロドロを欲している。『氷点』を読んで。

三浦綾子の『氷点』を読み終えた。 (飛行機の中での『氷点』) 2月に北海道に行ったのだが、その際、せっかくだから北海道らしい作品を読んでみるかと思ってチョイス。上下巻なので読み終わるのに少し時間がかかった。 氷点(上) (角川文庫) 作者:三浦 綾…

揺れ動くワークライフバランス観 『コンサルティング会社サバイバルマニュアル』を読んで

水曜日。晴れ。 午前中に二太郎を抱っこして散歩。 信号待ちのときにふとスマホを見ると、RSSのニュースで、私が所属する会社のネット記事が出てくる。細かいことは書けないけど、その記事では、うちの会社のエース社員が、いかにして新規事業を立ち上げるに…

遺伝の不平等は利用する?無視する?それとも是正…? 『遺伝と平等』を読んで

月曜日。晴れ。 ゆったりとした平和な1日。 少し前から読んでいた『遺伝と平等』を読み終えた。 「親ガチャ」を乗り越えろ。最先端の遺伝学の成果は、あなたの武器になる。遺伝とはくじ引きのようなもの――だが、生まれつきの違いを最先端の遺伝統計学で武器…

「家庭とは不潔なもの」は褒め言葉? 『すばらしい新世界』を読んで

雨なので、午後は二太郎を部屋で抱っこ。 抱っこ紐で支えた後、はんてんを逆に着て包み込むようにして抱っこするとよく寝てくれる。 両手が空くので、本を読む。『すばらしい新世界』をようやく読み終えた。 今更紹介するまでもない名作。学生の頃からずっと…

私が死んでも世界は動く

水曜日。晴れ時々曇り。 午前中、図書館に行って作業を行う。デジタル関連の生前整理である。 以前から、妻から「あなたが急にいなくなった時に困るから、どこでどんなお金の管理をしてるのか、それにお金以外でも知っておいてほしい事があるなら、整理して…

人間関係について真剣に考える『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』を読んで

今週のお題「一生モノ」 『グッド・ライフ』という本を読む。一生モノの本。 最初はAudibleだけの耳読書だったけど、半分くらい読んだタイミングで「あ、これは大事な本だ」と確信し、Amazonで本を注文した。Audibleで聴いた後に、あらためて本を買ったのは…

結局のところ、子どもの運命は親ガチャなのか…?『子育ての大誤解~重要なのは親じゃない~』を読んで

『子育ての大誤解』を読む。 きっかけは少し前に流行った『ヤバい経済学』という本の中で本書が紹介されていたからだと思う。購入したのが2021年で、一太郎が生まれる前である。だいぶ積読していたけど、ようやく読むことができた。 子育ての大誤解 重要…

育児にきっと答えはない。『子どもの文化人類学』を読んで改めて思う(育休130日目)

今日は一太郎(2歳)に怒った日。二太郎(0歳)に悪さをしたため。 怒るのはしんどい。怒っているときよりも怒ったあとの方がなんだか疲れる。一太郎がこちらの顔色をうかがっているのがわかるし、私もそんな一太郎の顔色をうかがっている。 怒った表情が維…

私達の多くが「バーンアウト」する時代は、目の前にきているのかもしれない。(育休125日目)

育休中、漠然とした不安にモヤッとする日々。育児家事はするんだけど、このままでいいのだろうか?という焦燥感がなかなか落ち着いてくれない。どうしたものか。 夜遅くまで起きる生活を改めようと、昨日は21時に息子たちと同じタイミングで寝る。寝不足が溜…

昔の中流は夢のまた夢(育休124日目)

最近、就寝が午前1時頃になっている。二太郎の寝かしつけがあったので、夜が遅くなることは続いていた。だが、今は21:30頃には家事育児から開放されるので、別に早く寝ても問題はないのだが…。 別に布団に入ればストンと寝付くので、不眠症というわけでは…

何も気にせず歩けるのは幸せなんだと(育休110日目)

今日は天気も良かったので、電車に乗って公園で一太郎と遊ぶ。 帰りは近くのフードコートがあるスーパーに行って大判焼きを食べる。 これをね、1つだけ買ってね、ちぎって息子と分けて食べている時間が至福なわけですよ。息子の思い出の味になるんかね。俺の…

寝かしつけとともに『三体』が終わる。(育休94日目)

今週のお題「最近読んでるもの」 夜。 一太郎を風呂に入れ終えて歯を磨き終えた後、 一太郎→妻 二太郎→私 で寝かしつけの体制に入る。寝妻から二太郎を引き取った時に、妻から 「二太郎、あなただと寝るのね。私だとギャンギャン泣くのに」 と言われる。引き…

イクメンという言葉を作った男の考え方『イクメンで行こう!』『長いものに巻かれるな!』

どちらも図書館で借りてみた本。2冊とも渥美由喜氏の著書である。 渥美氏のことは事前に知っていたわけではなく、以前読んだ『イクメンを疑え』という本の中に、この本のことが紹介されていたことで知ったのである。 kosodateyarotaro.hatenablog.com イクメ…

連休明けは低速運転したいところだけど…頑張れるときは頑張りたい(育休50日目)

天気 晴れ 6時半ごろに起床。 3連休の疲れを朝からガッツリと感じる。体が重い。息子はそんなことは関係なく暴れまわる。子どもってホントに元気ねなんて決まり文句があるが、これは立場によって全く異なるニュアンスで発せられる代表格であろう。ジジババ…

『子どもの発達格差』 今を生きるか、未来を生きるか

子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か (PHP新書) 作者:森口 佑介 PHP研究所 Amazon 育児中、オーディブルで耳読書。オーディブルは本当にありがたい。 ◆自制心・思いやりのある子、ない子……なぜ今、二極化?◇子どもの将来に影響を与える「発達格差」の…

『男性中心企業の終焉』 自分の立ち位置が変わったことを感じた読後感

男性中心企業の終焉 (文春新書)作者:浜田 敬子文藝春秋Amazon 政府は2003年から、政治家や企業の経営層・管理職など指導的立場における女性の比率を30%にする「202030(にーまるにーまるさんまる)」という目標を掲げていたが、2020年になってもその目標は…

『縛られる日本人』 海外の教授が書いた日本の出生率に関する本。中身は真っ当だが、読者は選ぶ。

縛られる日本人 人口減少をもたらす「規範」を打ち破れるか (中公新書)作者:メアリー・C・ブリントン中央公論新社Amazon 人口減少が進む日本。なぜ出生率も幸福度も低いのか。日本、アメリカ、スウェーデンで子育て世代にインタビュー調査を行いデータとあわ…

『ママにはなれないパパ』 放送作家の見事な気づきが勉強になります

ママにはなれないパパ作者:鈴木おさむマガジンハウスAmazon 男がまったくわからない、「乳首痛い」問題。 妻の不在で、一気に深まる父子の関係。 なりたいのは「イクメン」ではなく、「父親」。 「添い乳」の威力を思い知り、途方にくれる。 母親を守ろうと…

再読『ふたりは同時に親になる』 学びから確認作業になった読書

ふたりは同時に親になる: 産後の「ずれ」の処方箋作者:狩野さやか猿江商會Amazon 「ふたりで笑っていっしょに楽しく育児をしたい」そう思っていたはずの2人は、なぜ出産を機に「ずれ」はじめてしまうのか……。終わることなき保活やワンオペ育児に忙殺される「…

子育て疲れでまぶたピクピク。妻もまた同様に顔が白い。(育休33日目) 

天気 晴れ。 朝から寝不足感。昨日は1時ごろに寝ることができたのだが、なかなか寝付けなかった。また、木曜日から連日のように一太郎が家で暴れているので、その相手もプラスして負荷を感じた。 妻は朝こそ元気であったが、昼過ぎから疲労が溜まったいる…

『イクメンじゃない「父親の子育て」』を読む。父親の姿は1つではない

イクメンじゃない「父親の子育て」―現代日本における父親の男らしさと〈ケアとしての子育て〉作者:巽真理子晃洋書房Amazon 子育てする父親だけど、イクメンじゃない?! イクメンがもてはやされる現代日本において、父親が子育てに関わりづらいのは、 長時間労…

「家事はためない」を流儀に(育休32日目)

天気 晴れ 今日から9月突入。 ふと、育休も1ヶ月が経過したことになることを考える。育休取得者の多くはこの段階で職場復帰しているということになるのだろう。もし仮に今日から復帰していたとしたら? 私の感覚としては、ちょっと短いかなあ…という感じがす…

『イクメンを疑え!』を読む。ちょっと独特なイクメン研究本…?

「イクメン」を疑え! (集英社新書)作者:関口洋平集英社Amazon その神話は いま、解体される――。 『クレイマー、クレイマー』などの人気映画にひそむ罠とは? 新進気鋭のアメリカ研究者が「イクメン」の文化的イメージを斬る!! ----- 日常のいたるところで濫…

『男が心配』を聴く。男の悩みに共感しつつ、解決策は難しい…。

男が心配 (PHP新書)作者:奥田 祥子PHP研究所Amazon 「あぁー」「はぁー」。 男たちの哀愁漂うため息は聞きなれていた。だが、この日の彼はいつもと違った……。 理想の女性に見下され、婚活に挫折した男性、育休をとったため、出世コースから巧妙に外された男…

『イクメンの罠』を読む。男が育児参加すればいいってもんじゃないよ!って本。

イクメンの罠(新潮新書)作者:榎本博明新潮社Amazon 図書館で育児系の本を調べて見つかった本。 https://amzn.to/3R4cKGS 子供が3歳になったら、“イクメン"を卒業して“父親"になりなさい。 鈍感、不真面目、頼りない―――。ここ数十年、子ども達の父親に対す…

『男も育休ってあり?』を読む。良くも悪くもリアルな男の育休体験本。

男も育休って、あり?作者:羽田共一雷鳥社Amazon 妻の授乳指導の待ち時間などで読んだ本。 育休は、ぼくの考え方を変えた。 現役教師である仕事人間の著者は、育休中どのように生活を過ごしていたのか? 第一子、そして、第二子の育児休業を約3か月ずつ取得し…

『子育ての知恵』を読む 子育てはわからないことだらけであることを再認識

子育ての知恵: 幼児のための心理学 (岩波新書)作者:惠子, 高橋岩波書店Amazon 今日は「子育ての知恵 幼児のための心理学」を読む。 「育児は母の手で」「三つ子の魂百まで」「「ママがいい」に決まってる」……。根強くまかり通る育児神話や「通説」。それに翻…

上司の気持ちを知るために『男性の育児休業』を読む

男性の育児休業 社員のニーズ、会社のメリット (中公新書)作者:佐藤博樹,武石恵美子中央公論新社Amazon 図書館で男性の育休に関する本を調べ、『男性の育児休業』という本が見つかる。出版されたのが2004年3月と約20年前の書籍であり、おそらくはこの分野の…

育休入るやいなや、加速度的に大変になる日々 (育休2日目)

8/2 育休2日目。 この日は妻の方の家系で身内の不幸があったため、妻と義母が実家に帰ることになった。義母はもう戻ってこず、妻も1週間程度は実家の方で過ごすことになるため、しばらくは、また息子と二人暮らしになることになった。 朝に義母を見送った後…