息子の鼻づまりは死活問題である（育休12日目）

朝から寝不足感で目覚める。

昨日の深夜0時。息子がもだえるように泣いていた。鼻詰まりと鼻水が苦しく、うまく呼吸ができずに泣いていたようであった。･･･嫌な予感がした。また新しい風邪に感染したのか、もしくは一昨日までの風邪がぶり返してしまったのか･･･。これまでの風邪は鼻水が一切出なかったので安心していたけど、まさかここに来て鼻水症状が出るとは。息子の鼻水をティッシュで拭いたり、鼻水吸い機で鼻水を吸引する。それをすると眠りに就いてくれた。ただ、１時間もしないうちに再度振り出しに戻ったように泣き始めるのである。泣いたら前述の対応を再度行うわけだが･･･まあ、自分自身も眠れた物ではない。

朝７時。繰り返される息子の呼出のような泣き声でで目を覚ました。息子も寝不足だし、私も寝不足である。私も息子も寝不足が影響して精神的にもあんまり良い状態ではなかった。

今日は土曜保育で息子を預けた後、午後から息子に太郎に会いに行く予定だった･･･のだが、この状態で保育園に預けるのは気が引けた。体温は平熱より少し高いくらいだったが、何よりも鼻水と不機嫌な息子の対応を放棄するような感じがしたからである。

（予定が全部変わるなあ･･･）

朝７時３０分頃、そろそろお弁当作りをしなきゃと思ったが、結局預けるのを止める。保育園に電話を入れた。保育園の先生が電話越しにいろいろ気遣ってくださったことだけが心の救いではあった。

息子がごはん食べる、と言うので、簡単に朝食を用意したが、寝不足の影響があるのか鼻づまりの影響があるのかわからないけれどずっとイライラしている感じ。そして、ほんの些細なことで大泣きしてしまったり食事を食べたくないと暴れたりする。それに一つ一つ対応していく余力も私にはあまりなかった。

８時過ぎて、なんだかもうどうでもいいや･･･、って感じで頭がフリーズしてしまう。そして、最近やけに発生している児童虐待の事件を思い返す。私は今のところ･･･手を上げたり叱ったりすることはしないけれど、息子の言動にイラッとしてしまったからだ。

私はまだ恵まれている方だろう。妻は実家にいるので一時的に育児はできないけど、期間限定の苦労という認識でいられる。また育休中なので仕事の負荷も全くないので余裕はある。また、年齢的にもある程度色々なストレスを感じてきたので、多少の耐性はある方だと思う。健康診断もオール Aなので、身体的な影響に伴うストレスも少ない方だろう。酒もたばこもやらないので、そのストレスもない。育児以外で気にかかっている精神的なストレスもないのだ。お金だって裕福ではないが、カツカツでやらなければならないほどではない。

これが仮に、私がシングルファザーでずっとこの状況が続くものだったとしたら？育休ない状態で仕事の負荷が重なっていたとしたら？年齢的にまだ若く、ストレス耐性が低かったとしたら？例えば高血圧のように、身体になにか異常がある状態だったとしたら？アルコール中毒でお酒を手放せない状況だったとしたら？実家の親が危うい状態で育児に専念できない状態だったとしたら？金銭的に厳しい状況で精神的に追い込まれていたとしたら？

一体、あと何ステップ踏んだら,自分は児童虐待の道に向かってしまうのだろう･･･。そんなことを考えてしまった。余計な想像かもしれないけれど･･･ニュースで出てくる子供を虐待したりしている親が本当に全く持って世界の人間なのだろうか、と言われると、その自信が少し揺らいでしまった。ネッでは、犯罪を犯してしまった親に対してひどい罵声を浴びせているコメントをよく見るけれ、そういう人は子供を育てたことがないか、もしくは満たされた条件の中で子供を育ててきた人なのではないかと思う。この世には満たされた条件で子育てできない人たちだってたくさんいるのだ。本当にすごいのはそういう状況下でも子供を大切に育て上げている人たちなのかもしれない。そんなことを思った。

少し心を落ち着かせた後、お盆中でもやっている近所の小児科に行く。息子は小児科で、最初は落ち着いていたものの、時間が経って飽きてきたのか、「帰りたい！」とか「自分もやる！」とか我が儘言い始める。また、入り口のドアでいたずらしたり、椅子から降りてどこかに行こうとする。それを押さえようとすると、金切り声を挙げて大暴れ・・・本当に疲れた。

お昼前に家に到着。息子を着替えさせたあと果物を中心とした昼食を食べさせ、すぐに寝室で寝かしつけた寝不足状態だと昼食でも暴れるだろうし、ずっと機嫌が悪い状態が続いてしまう。まずは睡眠をしっかり取り戻すことが重要に思えたからだ。それは私自身もそうである。