来月に3日間位、母さんと2人東京に行こうかと思う。11月19日のあたりはいいか?
と、父からLINEが入る。生まれたばかりの二太郎や、最近良く喋るようになった一太郎に会いに来たいとのことだった。
ちなみに、私の実家は、新幹線もしくは飛行機を使うような場所にあるので、結構な距離になる。具体的なスケジュールについて電話してみると、父から、
「飛行機で行こうと思ってる。腰がだいぶ痛むから、空港の中では車椅子使おうと思う」
とのこと。車椅子と聞いてびっくり。
「え、そんなに腰悪いの?」
「いや、そこまでじゃない。別に歩けないわけじゃない。でも、長い時間歩くとつかれてしまうんだ」
以前から腰が悪いことは聞いていた。だが、なんだか話が一気に進んだ感じがして驚いた。もう少し話を聞いてみると、昨年から腰が痛く、今年になって病院に言ったら『腰部脊柱管狭窄症』と診断されたとのこと。
腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の脊柱管が狭くなり、神経組織に圧迫をかける疾患です。以下は腰部脊柱管狭窄症に関する要点を箇条書きでまとめたものです:症状: 腰痛、坐骨神経痛(しびれ、痛み、筋力の減少を伴う脚の痛み)、腰部のしびれや脚の筋力低下などの症状が一般的です。
原因: 主な原因は、腰椎の変性や腫瘍、外傷、椎間板ヘルニア、脊柱管の先天的な狭窄などが考えられます。
治療: 軽度の症状の場合、保存的療法(安静、物理療法、薬物療法)が試されます。重度の症状や進行性の場合、手術が検討されることがあります。
ChatGPTより。今どきか。
父の状態は
・歩くと数百メートルでしびれや痛みが酷くなる。長時間は歩けない。
・左側の手や脚のしびれが時々ある。
・血流を良くする薬を服用。
・車の運転はまだ可能。
・散歩はしんどいから、エアロバイクを1日1時間漕いでいる(いや、俺より運動してるやん)
とのこと。これだけ聞くとまだまだ元気じゃん、と思いたくなるけど…もう年齢も70を超えているし、基本的には良くなる方向にはなさそう。電話で話している感じ、ちょっと元気が無いように思えた。
その後、母からも別途LINEが来る。
11月に東京行くけど、もしかしたらそれが二人で行く最後になるかもしれない
とのこと。
昔から大げさな表現をする母だが、なんだか色々心配になる。
実家は雪国だけど、雪かきなんて出来ないだろう。母だけでやるのは大変だろうな。実家の寝室は2階だけど、そのうち階段上がるのもしんどくなっていくのだろうか。車の運転だって本当はもうやめたほうがいいんじゃないか。そう考えたら、田舎よりもいっそのこと関東に来たほうがいいのかな。
父がまともに歩けなくなることを考えると、暗い気持ちになってくる。
とりあえず、図書館で『腰部脊柱管狭窄症』に関する本を予約。知らないとどんどん不安になってしまうからね。まずはこの病気がどんなものなのかを知ることから始めよう。
夜、一太郎が「じいじとでんわしたい」と言うので、LINEでテレビ電話。
「じいじげんき?アンパンマンのおもちゃいっぱいかってね」
「くだものすきなの。くだものたべたい」
「じいじ、おやすみ。またあしたでんわするね」
と話す一太郎に、いつも以上にニコニコする父。一太郎の対応をみて、出来た孫だと感心。
今回が母の言う通り「最後の東京旅行」になるかはわからないけど…まあ、できるうちに親孝行しなきゃなあ、と思った日であった。こういうことを当たり前のように悩む年齢になったんだよね。わたしたち。