火曜日。
今日は育休に関する書類を市役所に提出しに行く。また、会社に提出する育児休業給付金に関する書類を作成して郵便ポストに投函。ほっと一安心。帰りに買い物をして帰宅。
妻が二太郎を抱っこしてあやしている。二太郎は自我が芽生え始めているのか、泣き方が激しくなっている。妻も疲れている様子だったので交代する。二太郎にミルクをあげながら、
(はあ…一人になりたい…どっか遠くに行きたいなあ。時間たっぷり使って。青春18切符でブラブラしたり、安いフェリーに乗ったり…。鳥貴族行って安いビールグビグビしたいなあ。濃い焼き鳥食いながらさ。鳥貴族が贅沢なら、公園でも駅のホームでもいいんだけど…)
と、いつもの空想にふける。こんなこと思っても、何の意味ないんだけどね。
午後、提出書類に関して、久しぶりに会社の総務担当者とメールした。育休を取って2ヶ月半が経過し、だいぶ会社員生活から遠ざかったせいもあってちょっと緊張した。メールの返信が形式的なのが怖い。
また、久しぶりに会社メールをのぞいてみる(専用のアプリを通してみることができる)。初期には私宛のメールも来ていたけど、ここ最近はグループアドレスから除外されているのだろう、業務に関わるようなメールは殆ど来ていなかった。
たった2ヶ月半でなにか劇的に変化しているとも思えないけど、なんだか疎外感というか、寂しさを感じてみたり。かと言って、早く仕事に戻りたい!という気持ちが出てこない。それはそれでいいのか?と思ったりもするけど。
(育休中なんだからそれで問題ないはずだ…うん)
と言い聞かせる。
夕方、息子一太郎を病院に連れて行く。中耳炎が治ったり悪化したりを繰り返している。今日は片耳が改善して、片耳が悪化していた。じれったいけど…焦ってもしょうがないからね。見守りつつ、気づいたら鼻水を吸ってやろう。
帰り道、ふと職場のメールのことを思い出し、
(育休中のこの生活の何が不満てことも無いんだけど…これでいいんだよなあ?)
漠然とした将来の不安を感じずにはいられなかった。だからといって、なにかするわけでもない。育児はやっているし、そこはうまくいっているはずなんだ。何か問題あるわけでもない。…それなのに、なんかじれったい。
夜。いつものように妻と一太郎が寝室にゆき、私は二太郎の寝かしつけ。
いつもはイヤホンしながらスマホでネットフリックスを観たり、Audibleで小説を聴いたりしているのだが、今日は音楽が聴きたかった。適当にアマゾンミュージックのアプリを開いてランダムに再生すると…
(…何この曲。ミスチル?)
誰にだって
「独りになれたら」と願う
そんな時がある
営みの中じゃ何でもない顔をして
やり過ごすけど不平を言わないのは
不満ひとつない訳じゃない時々何もかも投げ出したくなるさ
自由ってやつは
ティーンエイジャーにだけ
かかる魔法じゃないはずだろう?Mr.Children『FIFTY’S MAP~おとなの地図』より
歌詞に一気に引き込まれてしまった。息子を寝かしつけ終えた後(今日は親に気を使ってスムーズに寝てくれた)、ユーチューブで検索してみる。すると、見慣れたPV。これはミスチルの『くるみ』のオマージュではないか。調べてみると、どうやらミスチルの『くるみ』への20年越しのアンサーソングのようだ。
…というか、『くるみ』からもう20年も経ったの…?その事実に、もうびっくり。
まだ中学生の頃、『掌』と『くるみ』の両A面シングルだったけど、断然『くるみ』が好きだった。『くるみ』が「来る未来」という意味を含んでいることを知り、「ミスチルかっけー!!!」ってなった。
20年間、もう何百回と聴いたことだろう。歌詞の意味は歳を取れば取るほどに染みるようになった。人生に停滞感を感じている時、『くるみ』を聴いて救われた。もちろん、この育休中にも。だからこそ、この曲は現在も「今の曲」だし、ちっとも懐かしさを感じるような曲ではないのだが…。そうね、でもそうよね…もうそんだけ年とったってことなんだよね。こういう事書いてるブログを「おっさんくせー」って思っていたけど…そうだよね。もうおっさんなんだもんね、ぼくも。
『くるみ』は桜井さんが33歳の頃に書いた曲で、20年後だから『FIFTY'S MAP』な訳だが、私からしたらこの曲は紛れもなく『THIRTY'S MAP』として胸に刺さる。一方で、自分は『くるみ』もまだまだ聴き続けるんだろう。そして、あと20年後に『FIFTY'S MAP』をどのように感じるのかを知りたい。20年後の楽しみが出来た。少なくとも、あと20年は生きていく目的が生まれたよ。ありがとう、ミスチル。ここにきてこんな曲出してくるミスチル…たまらん。
最後に。
20年前の中学生の自分よ、悪いけど有名人にはなれなかったし、竹内結子とも結婚できなかったよ。でも、美人の奥さんと子供二人とそれなりに楽しく暮らしているよ。お前の容姿と性格と運動神経の悪さとオツムにしては上出来な方だからな。
20年後の自分よ、正直あなたに不安しか無いですが…まずは平々凡々に暮らしてくれていることを望みますね。とりあえず、この目の前の日々を大事に生きていきます。
明日からもがんばろう。