夜。
20時半ごろに家族みんなで寝室に向かう。
妻が二太郎に母乳を与え、私は一太郎に絵本を読む。一太郎は興奮してなかなか寝ないので、妻が母乳を与えたあとに役割を交代し、私は二太郎の寝かしつけを請け負い、妻が一太郎の寝かしつけを行う。
妻は最初絵本を読んでいたが、一太郎が甘えモードで「ひざだっこして」と言い始める。妻はそれに応じるべく、あぐらをかいて一太郎を脚の上にのせる。一太郎はすでにだいぶ成長しているので、体の半分近くは妻の体におさまっていないのだが。
妻は一太郎を寝かしつけるように優しい声で子守唄を歌う。ああ、これが「母の歌声」なのか。
…と思うまもなく、私は妻が歌っている歌詞に敏感になる。妻が歌っていたのはこの曲。
私「いや、おかしいでしょ。卵焼き作るのはオレでしょ。卵焼きはおとうさんのにおいでよ」
妻「いや、童謡だから。これ」
私「今朝だってオレ作ったし。それなのになんでお母さんの匂いになるのよ。卵焼きはお父さんのにおいでしょ。あと切り干し大根と目玉焼きとカレーと」
妻「しつこいって」
私「というか洗濯だって別にオレもやるじゃん。だったらおかあさんの匂いって言うのは間違ってるでしょうが!こんな歌詞、時代にあってない!!(梅沢富美男風)」
一太郎「アハハハハハハ!」
一太郎が狂ったように笑い始める。そして、その笑い声で眠りかけていた二太郎が起きてしまう。
妻「あんたたち何なのよ!寝なさい!」
一太郎「アハハハハハ!ヒーヒーヒー」
二太郎「あーーーー(大泣)」
私「ごめんねごめんなさい」
妻「もうしらん!私寝る」
というわけで、今日は寝かしつけに時間のかかった一日だった。私の余計なネチネチのせいですみませんでした。いや、別に本気で歌詞にイチャモンつけたいわけじゃないですからね。