土曜日。雨。
今日は一日中雨模様。こういう日は家族で家の中で過ごす。
一太郎、相変わらず母にベタベタである。別にそれはよい。男の子だもんね。
晩ごはんにオムライスを用意。妻が二太郎に授乳中だったので、私と一太郎で先に食べる。途中まで私が一太郎の相手をしていたのだが、唐突に
「ヤダ!ママがいい!」
と叫び、ソファに座る妻のもとに走って言ってしまう。その瞬間、なんとも言えぬ悲しみの感情に言葉を失った。
「うん、いいよ。ママとたべな」
その後、私は黙って自分のオムライスを胃袋にかきこみ、無言で風呂掃除や食器洗いをするために部屋を出る。心のなかでは泣いていた。
いや、別に慣れてますよ。子供が母親の方にベッタリになるのは。でも、今日はちょっと辛かったのよ。妻も私の悲しみを察したのか、「ほら、パパが作ってくれたんだからパパに作ってくれてありがとうっていいなさい」と一太郎を諭していた。いや、俺がほしいのはそういうんじゃない…別に誰が悪いとは言わないけどさ…。
妻は私に配慮したのか、今日は一太郎と二太郎の寝かしつけを交代しないかと申し出る。普段は一太郎と妻を寝かしつけし、私と二太郎がリビングで寝かしつけをしていたのだ。妻の提案を受け入れ、今日は一太郎と一緒に寝室に行くことにした。
一太郎に絵本を読んでいるときはとても幸福なひとときだった。そして、キャッキャとはしゃぐ一太郎に「今度は一緒に御飯をたべてね」としつこく言っていた私は、将来、子供から煙たがれるうざい親父になるんだろうなあと、ちょっと情けない気持ちにもなった。
そんな平和な一日でした。