育児してなきゃ酒浸り日記

30代のサラリーマンです。2人の息子と妻との日々を書いています。只今育休中です。

妻の悩みとチャーハン

 

火曜日。雨。

 

昼にチャーハンを食べたのだが、これがまあ、うますぎた。

 

(煮玉子はニ太郎の卵アレルギーチェックのついでに作成)

 

こしょうの刺激、いつまでも鼻に残るにんにくのかおり、複数の油が混じった強烈なコク。激ウマであった。

 

 

市販品だけどね。スーパーで買物したとき、たまたま安売りしていたので買ってみた。冷凍チャーハンって、なんか背徳感があって、食べたいけどあんまり食べてこなかったのだが…いや、感動するくらい美味かった。

 

朝と夜は、基本的に一太郎が食べることを想定したごはんを用意する。そのため、毎日、マイルドで減塩、油や砂糖を控えたようなメニューになる。チャーハンは野菜たっぷりで薄味だし、カレーはバーモンドカレーの甘口にサツマイモやコーンを入れる。まあ、ヘルシーです。大人用で別に作るのも面倒だし、妻もコドモ味で満足してるしね。

 こんな食事が基準になっていたので、油・塩・香辛料がドバドバ入ったチャーハンを食べたのは久しぶりだった。最近、外食もしてなかったしなあ。いやいや、本当に、感動するうまさだった。

 

 

ただ、一瞬で平らげた私とは反して、妻はあまり食が進んでいない様子。妻は元々脂っこいものは好きではないのだけど、それでも、なんだか様子がおかしい。

 

妻は、朝からニ太郎の成長のことを気にしていた。それは、ニ太郎の発育が、いわゆる育児本通りに進んでいないことである。朝から、「もう寝返りができていないといけないのかなあ…」と呟いていた。

 

 通常の月齢で考えれば、たしかにすでに寝返りしていてもおかしくない頃だ。ただ、二太郎は早産で早く生まれたため、修正月齢で考えたらそんなに極端に遅れていることはない。仮に遅れていたとしても、やっぱり早く生まれた以上、教科書通りに育つことは期待せずに、ゆっくりと二太郎の成長を見守る覚悟が、親には求められるのだと思っている。

 

無論、こういうことは私よりも妻のほうが理解しているはずであった。妻が急に不安に襲われたのは、昨日、保健師から電話が来たからであった。

 

 私達が住む市だけなのかは分からないけど、早産の子供を持つ家庭には、長期的に保健師が連絡をしてフォローをすることになっている。面会は生後4ヶ月までだったけど、その後も電話などが突然来るようであった。

電話は30分続き、その間、絶え間なくニ太郎の成長についていろいろと聞かれたようだ。そんな受け答えをしているうち、妻の中で「ニ太郎は本当に大丈夫なのだろうか…?」という、漠然とした不安がむくむくと膨れていったようであった。それで、朝から少し元気がなく、食事も喉が通りにくかったらしい。

 

 妻の気持ちはよく分かる。子供の成長が教科書のようにいかないと、やっぱり不安になる。それは、日夜問わずに育児に向き合っているからこそ発生する心境なのだろう。それは、私自身、育休を取って深く感じるところである。

 

妻は一太郎のときも、発育のことで悩んでいた。しかし、当時の私はあまり悩んでいなかったと思う。あのときは育休をほとんど取っておらず、仕事の方に頭が持っていかれていたからね。だからこそ、良くも悪くも育児に対しては客観的になっていたのだと思うのだが。

 

当時のように働いている私だったら、妻の様子を見て

 

「ちょっと育児から離れて、どっか買い物でも行ってきたら?」

 

と、ためらいもなく言っていただろう。今日もこの言葉が一瞬よぎったのだが、すぐに言葉を引っ込めた。いま妻がほしいのは、こういう言葉じゃないんだよな、と感じたからだ。妻が欲しているのは、悶々とする悩みに対する共感だと思われた。そのため、軽率なアドバイスや、的はずれな「粋な計らい」をしないように努めた。というか、それくらいしかできないからなあ…。

 

 

そんな妻の心配なんて関係なく、二太郎はいつも以上に体をバタバタと動かし、ニコニコ笑い、呼びかけにも反応していた。その様子を見て、妻は少しずつ元気を取り戻していた。夕方あたりになると、「ごめんね、こんなに二太郎が元気なのに、私だけが落ちこんじゃダメよね」と妻は自分自身で鼓舞している様子だった。

 

 

 

 

 

持ってるレールをふんだんに使ったコース。最近、義母からドクターイエローが送られてきて興奮している一太郎。そして、電車の動きに夢中のニ太郎。

 

息子たちからすれば、妻が悩んでいることの意味すらわからないんだろうな。まあ、わかっていたら怖いけどね(笑)

 

育児って、悩めばいくらでも悩めて、本当に際限がないんだよなあと、あらためて思う。でも、とりあえず今は悩めるだけ悩める育休体制を取っているので…、気が済むまで悩めるように支え合うしか無いかな。傍から見たから過剰な悩みに見えるかもしれないけど…こんな日々も、夫婦において無駄なことではないと思って、大事に過ごしていこう。

 

 

しかしまあ、チャーハン美味かったなあ。また食べたいけど、妻は「もういらない」とのことだったので、しばらく封印かな…。残念。