金曜日 祝日。快晴。
今日は朝から家族でお出かけ。電車を乗り継いで鯉のぼりが見える公園に行く。
たどりついた公園で、家族みんなでゆっくり過ごす。
別に 観光スポットでも何でもないんだけど、人が少ないのでお気に入りの場所。
昼に帰宅し、そうめんを作って食べる。昼食を食べ終え、一太郎を昼寝させる。
「きょうもママとふたりでおひるねする」
という一太郎。この言葉には、「ママは自分のもの」という独占欲のニュアンスが含んでいるように感じられる。
(一太郎よ、ママばっかりにくっついていてはいかんぞ。パパとの時間も大事にしてくれないと困るぞ)
と思い、
「たまにはパパとお昼寝でもしない?」
と提案する。すると一太郎はニコニコした顔で
一太郎「ママがいい パパきらいだから、いっしょにねないよ」
と言う。それを聞いて吹き出す妻。
妻「一太郎、だめでしょ!そんなこと言ったら、パパ、電車乗せてくれなくなるし、御飯作ってくれなくなるよ~」
息子の残酷な一言と、妻の余裕なセリフになんとも言えぬ気持ちになる。
「…そうか~じゃあ、ママと一緒に寝ようか。…しょうがない、じゃあ、パパはニタくんと散歩してくるか」
と、ノックダウンギリギリのところでかろうじて言葉を返す。
…いや、別に、負け惜しみではないが、本当に嫌いだったらこんなストレートに、ニコニコしながら「きらい」なんて言わないだろう。それに、さっきまで「パパ いっしょにあしたでんしゃのろうね」とか「あしたはパパといっしょにねるね」と言っていたので、まあ、そこまで深い意味で「きらい」といったわけでもないだろう。ただ単純に、最近は天邪鬼なことをいいたがるようになっているので、その過程で「きらい」というワードを使いたくなっただけだろう。そうに違いない。そうじゃないときつすぎる。
結局、この日も妻と一太郎が昼寝をし、私は二太郎を寝かしつけるために散歩する。
散歩から帰ると、一太郎は昼寝から目を覚まし、スッキリとした様子。
そして、「パパ、こうえんいっしょにいこう」と言ったり、晩御飯の用意をしているところに、「パパ、たまごわるのてつだう」とか言ってくる。
そういう言動をみると、まあ、多分だけど、私のことを本気で嫌っているわけではないんだろなと思えて安心してくる。
というか、一太郎がいう「きらい」と、大人の私達が認識してる「嫌い」とでは、ちょっとニュアンスが違うのだろう。子供の言葉の使い方を大人の言葉の使い方にまるっと当てはめようとするから、私達大人は不必要に傷ついてしまうだけなのかもしれない。
ま、まあ、なに?私も最近、イクギョウが板についてきたので、そこまでイライラも不安にもなったりはしませんよ。平気平気。平気だよ。
平気だよ…、でも、できれば「きらい」は強烈すぎるから…いわないでほしいなあ…。