水曜日。晴れ。
夕方、一太郎を耳鼻科につれていく。最近、ハナがたれていたけど、やっぱり中耳炎が悪化。薬を追加することに。トホホ。
昨日の二太郎の小児科でも感じたけど、耳鼻科も患者が次から次へとやってくる。風邪、流行ってんだなあ。自分も気をつけないと風邪をこじらせてしまいそう。
今日も中小企業診断士の実務補習に向けていろいろ下調べ。今週の金曜日が初日。思ったより時間がなく、緊張感が増してきた。
実務補習は、顔も知らないメンバー５〜６人でチームになって行う。指導員から参加者宛にメールが届いたが、その内容は「皆さんで当日までに簡単にメールで自己紹介をしてください」という指示だった。
メンバーみんな、警戒しているのか、誰も自己紹介メールをしてこない。どうしよう、一番手は嫌だなあと思っていたが、数日して一人のメンバーが自己紹介メールを送ってくれる。最初の人は、名前、出身、今の仕事、趣味を記載している。飛び込み隊長に感謝。あとはこの人に合わせて自分も自己紹介すればいい。
名前、出身、今の仕事はスラスラ書ける。あとは趣味だけど…はて、なんて書こうか。別にただの自己紹介なのだから畏まらなくてもいいのだけど…。最近は自分の趣味には向き合えていない。昔だったらランニングとか落語とか書けてたんだけど、今だったら息子と散歩とか、公園巡りとか、子供とお菓子作りとか…かな…？
自己紹介文を考えているうち、ふと、昔の社内研修の記憶が蘇る。
社内研修でも、普段関わり合いのない人とのやり取りとなる場合は、簡単に自己紹介をすることになる。その際、
最近、子供がパズルにハマっているので、私もパズルに夢中です！
家族旅行が好きです。この前、ディズニーランド（もしくはUSJ）に行きました。でも、子供が風邪引いてしまってすぐに帰宅することになりましたが…笑
子供の教育に良いかなあと思って、ベランダで家庭菜園を始めました。虫とか寄ってきますが、興味津々で嬉しいです！
テレワークなので、子供が映ってしまったらごめんなさい…ってこら！今きちゃダメでしょ！
育児ストレスで、今、無性にケンタッキーを貪りたい気持ちです苦笑
決まってこういった発言をする人がいる。30歳前後のときの研修となると、かなりの頻度で子供のことを自己紹介で話す人が多かった。
…当時の私は、そんな奴らが大嫌いだった。
当時、私に子供がいなかったからかもしれない。でも、なぜだろう？なんで自己紹介で子供の話をするやつが気に入らなかったんだろう？今まさに、研修に向けた自己紹介で子供のことがまっさきに頭に浮かんでいるように、当時嫌いだった奴らに自分がなっているわけで…、逆に当時の自分の気持ちがわからなくなっている。
そこで、当時の日記を読み返してみる。…なるほど、どうやらその時は
独身の人もいたり、子供が欲しくてもできない人がいる可能性だってあるのに、子供の話ばかりするやつは、周りが見えてないジコチューだろうが
と強く感じていたらしい。…ふーん。まあ、たしかに、一理あるかもしれない。上記は私の30歳前後の日記だが、そのあたりの年齢層だと、ちょっと微妙な気持ちになるかもね。当時は妻が妊娠中だったけど、まだ子供がこの世に生まれていなかったせいか、どちらかというと、子供がいない側の立場だったのだろう。タイミング法や食事を意識した妊活をしていたこともあったのかな。
…でもね、30歳前後の俺よ。子供ができると、子供くらいしか話すことが無くなるのよ。あと、子供と一緒の生活が充実していることをアピールすることくらいしか、自己肯定感を保てないのよ。特に、相手が同僚だとね。
仕事バリバリにやってる同年代や、最短ルートで出世してる同世代、趣味や自己研鑽に自分に時間や金をたっぷり使っている同世代をみて、やりようのない取り残されている気持ちになるのよ。そんな相手に対抗するには、子供の話題しかないのよ。子供との生活、楽しいなあ～っていうくらいしか無いのよ。仕事にも趣味にも、お金や時間を目一杯使うことなんてできないのよ。そんな中で、子供も仕事も趣味も自己研鑽も一生懸命！みたいな化け物が現れると、もうソイツを「多分、なんか世間から外れている事してる」と思えなくなるのよ。（全部、私個人の感想ね）
つまりまあ、君からすれば、可哀想な人種なのよ、だから…許してくれ。
こんな事を思うようになり、知らず知らずのうちに、自分の立場が明確に変わったんだなあと思った。
とりあえず、メールでは無難に「趣味：耳読書」とだけ書いておいた。今週の金曜日に顔を合わせることになるけど、参加者全員が子持ちということが判明しない限り、子供の話をするのは止めておこうかな…。ちょっと前の自分みたいな人間がいたら、かなわんからな。でも今の俺には、ほんとに子供ネタくらいしか無いんだけどね。どうしよう、こうなったらずっと黙ってようかな。
