育児してなきゃ酒浸り日記

30代のサラリーマンです。2人の息子と妻との日々を書いています。只今育休中です。

育休前の部長との約束

 

育休に入る直前の最終出勤の日。

 

 

部長との交わした会話。

 

「ではすみません、明日から育休に入らせていただきます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいいたします」

 

部長「おう。でも、育休ってお前、家で何すんの?」

 

「『何すんの?』って、その名の通り育児じゃないんですかね」

 

部長「でも、奥さんも育休取っているんだろう?邪魔なだけなんじゃないの?」

 

「いやそんなことはないですから」

 

部長は昔ながらの気質の人で、言葉遣いは不適切な面も多い。だが、仕事は誰よりもできるし、何よりも人間味に溢れる方である。個人的には尊敬している部長です。

その部長、本気で私が育休を長期に取って何をするのかよくわからないようであった。色々伝えたいこともあったけど、それを他の従業員の方がいるフロアで一から説明するのは憚られた。

 

 

部長「まあ、別にいいんだけどね。でも、育休中、ずっと育児をしているわけじゃないんだろ?空いてる時間もあるんだろ?」

 

「そうですね…おそらく。今は妻も出産したばかりでまだまだ心身ともにフォローが必要ですし、生まれた子どもも早産だったので見守りが必要ですので…。しばらくは家事育児に専念になるかと思いますが」

 

部長「まあ、落ち着いて時間が出てきたなら、英語はやっておけよ。前から言ってるけど」

 

「英語ですか…はあ」

 

部長「これから先、海外展開に注力するって事になったとき、英語が必要になるんだから」

 

「そうですね。でも、部長は英語できるんですか?」

 

部長「おれはできない。諦めた。だがな、お前らの世代は英語ができないと辛いぞ。後輩もみんな英語できるやつが入ってくるんだから。俺は引退で逃げ切れるけど、お前はまだまだ先が長いからな」

 

「はあ…でも、英語やるのは良いですけど…僕は営業に戻れるんですかね」

 

部長「それはわからん。そもそも、お前が復帰したときに俺がこの椅子にいるかどうかもわからんからな」

 

「そんな…それで英語全く関係のない部署に異動になったら、どうするんですか」

 

部長「とりあえず、英語な。今の時代、英語だ。英語やっておけば、どこの部署でも無駄になる可能性は低いだろ。NHKラジオ講座でもTOEICでもいいから、少しでもやっておけ。これが育休中の俺からの宿題な」

 

 

というわけで、育休に入る前、部長から英語を少しでもやっておくことを言われていた。口は悪いですが、多分、私のことを思っていってくれたんだと思います。多分、きっと。

育休に入った直後は、正直、英語なんてやる余裕なんてなかったのだが、育休もあと2ヶ月位になって、今更のように部長との会話を思い出す。

 

少し前からニ太郎の寝かしつけのときに、たまにNetflixを英語字幕で観たりする程度に、微妙に英語には触れていた。ただ、勉強らしい勉強は何もやっていない。「そろそろなんかやっておかなくては…」という焦りが生じてくる。

ただ、部長の言うNHKラジオ講座は過去に挫折したことがあったのであまり気乗りしない。また、今更TOEICの単調な英語学習をするのは更に気乗りがしなかった。

 

ということで、ラジコ講座とTOEICの間を取って、英検を勉強することにする(どういう「間」なのかは自分でもよくわからん)。

 

 

英検2級の過去問をサッとやってみると、合格ラインである6~7割をちょうど超えるくらいの点数だった。多分、今の自分の英語力はまさに英検2級くらいなんだろうと思う。我ながらなんとも言えない英語力である。

 これならば準1級をやろうかな、とも思ったけど、そうなるとガチ勉しなければならず、そのせいで家のことがおろそかになってしまいそう。それは本末転倒なので、とりあえず復帰までのウォーミングアップということで、英検2級を受験することにした。

 

部長から「TOEICで800点取れ」とか「英会話スクールのコースを通え」と言われていたわけではない。とりあえず部長の「英語をやっておけ」という約束を守れればそれでいい。そもそも部署に戻っても英語を使う仕事につくかもわからないし、更に言うと今の部署に戻れるかもわからないしね…。ほんと、復帰後はどうなるんだろう…?こんな中で部長の約束を思い出すんだから、私はほんとに部長を尊敬しているんだろうね。

 

 

なお、試験は5月のGW明け頃。あと20日あるかないかくらいだけど…まあ、ボチボチっとやっていきたいと思います。