育児してなきゃ酒浸り日記

30代のサラリーマンです。2人の息子と妻との日々を書いています。只今育休中です。

育児をドラマにすることは難しい(育休132日目)

 

月曜日。曇のち雨。

 

昼、妻と育休のドラマを観た。『「育業」を、はじめるとき』というドラマ。

 

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▼あらすじ 中堅不動産デベロッパー「隼(はやぶさ)都市開発」に勤める田村雄二(35)は、 会社の大型入札コンペのリーダーを任され、多忙な日々を送っている。 プライベートでも、第2子が誕生し、せわしない。 出版社の編集部に勤める妻のちひろ(33)は育業中だが、 大学の恩師である三枝道子(65)が初めて書いた小説の出版イベントが控えている。 雄二はちひろのためにも出版イベントの時期に育業を交替したいが、 いまだ会社に言い出せない。 そんな中、会社の方針で雄二はついに育業をすることになる。 コンペのリーダーが抜けることに同僚たちは戸惑いつつも、 新しくチーム編成が組まれ、雄二は晴れて送り出されることに…。

紹介より

 

ネタバレもあるので、気になる方は以下は無視してください。

 

 

 

なんでこのドラマを知ったのかはよく覚えていないけど、たしかRSSで紹介記事があったからだと思う。先週の月曜日から公開されたようだが、1週間後の12月11日現在、再生回数が5,000回くらい。…ちょっと少なくないか?一応、俺でも知ってるような俳優さんも出てるのだけど。約50分程度なので、せっかくだからと妻と昼ごはんを食べながら観てみた。

 

主役は働くパパで、バリバリの営業マン。妻も出版業界で働いているが育休中。妻が育休復帰直後のタイミングに、代わりに主役のパパが育休を取得するわけだが…?というイマドキな展開(なのかは知らん)。

 

家族構成(夫、妻、男の子2人)がうちと同じということもあり、また主役がパパということで、比較的スッとドラマの中に気持ちが入り込むことができた。妻は長男の子の演技が上手いということで、自分の息子一太郎の姿と重ねつつ、終盤のシーンでは涙も流していた。50分間止めること無く観ることができたので、ドラマとしてとても観やすかったと思う。

 重箱の隅をつつくようだが、ちょっと育児の描写で「?」となる点もあった。次男である赤ちゃんが離乳食の段階になっているのに、パパ役が粉ミルクによるミルク作りがまともにできないこと(今まで何やってたんだ?)、液体ミルクの存在もわからない事(今まで何やってたんだ?)、オムツの場所がわからないこと(今まで何やってたんだ?)、そんなパパに、長男の保育対応含めた家事育児すべて任せて仕事に行く妻(よくこの夫にすべて任せられたな)など。それでも、「まあドラマだしな」、で受け流せた。

 

 

ーーただ、肝心のドラマの内容が面白いか面白くないかで言えば…ちょっと言いづらい。

なんというか、主人公のパパ役の言動があまりにもテンプレートすぎるというか…、まあ、50分のドラマにあまりにもトリッキーなオヤジを出すわけにも行かないのもわかるけど(部署の後輩に対する絡み方はややトリッキーな感じもしたが)。

 ストーリーもちょっとテンプレートすぎる気がした。最後まで観ることはできたけど、観終わって心に残るものが何かあったか?と言われると、ちょっと印象が薄く感じる。吉本興業も絡んでいるならば、もっとお笑い要素が入ってくるかと思ったけど、そういうのもなかったような。東京都と一緒に作ったドラマのようなので、さすがに変なことはできないだろう。そもそも無料で公開されているドラマに、ネットフリックスが作ったようなクオリティを期待するのが間違っているわけで。これについては、最初の期待値を上げすぎた自分が悪い。

 

育休をドラマにしたことは、きっと大事な取り組みだと思う。ただ、あらためて思うけど、育児自体、そんなドラマが起こるようなものでもないし、万人が面白がれるようなドラマにするには難しい題材なんだろうなあ。

 

 育休中の当人からすれば、毎日毎日、家事育児にひたすら向き合い、少しずつ成長していく我が子を見守る貴重な日々なわけだが、第三者からしたら正直「毒にも薬にもならない、つまらん日々」だろう(ブログ書いといてアレですが)。であ、実際そんなもんだろう。俺だって子ども生まれる前は、同僚の家庭のことなんて一切興味なかったし。

 育児に関する漫画本も色々あるけど、高い評価を浴びているのは育児の日常を扱ったものよりも、非協力的な「できない夫」をボコボコにする感じの内容の本のほうが多いしね。オムツを替えられない夫とか、料理を一切やらない夫とか、子どもが風邪なのに平気で飲み会に行くとか…流石にみんなもう、そのレベルは超えてますって…って言いたくなるけど、やっぱり面白いのは、毒っ気の強い内容なわけで…。

 

 

 

ここまで、偉そうに言ったけど、あくまで私の感想です。少なくとも50分間止めること無く観ることができたし、妻は涙を流していたので、完成度は高いと思います。あと、サントラは素晴らしいです。

 

育休に向き合った数少ないドラマですので、ご興味ある方はぜひ。あ、ごめん、『育業』ね。