育児してなきゃ酒浸り日記

30代のサラリーマンです。2人の息子と妻との日々を書いています。只今育休中です。

『ママにはなれないパパ』 放送作家の見事な気づきが勉強になります

男がまったくわからない、「乳首痛い」問題。 妻の不在で、一気に深まる父子の関係。 なりたいのは「イクメン」ではなく、「父親」。 「添い乳」の威力を思い知り、途方にくれる。 母親を守ろうとする、息子の必死さにショック。 全53話のエッセイと「父の気づき」 本紹介文より

キンドルで無料で読むことができたので、スキマ時間に読んでみる。

鈴木おさむ氏は、テレビの放送作家としてとても有名。また、奥さんは芸人の大島美幸氏であり、『ブスの瞳に恋してる』もまた有名な作品である。私の中で鈴木氏はSMAPに関係の深い人、ってイメージ。なお、鈴木氏は2015年に育休を1年取得されている。一般人とは少し違う世界に住んでいる方だけど、それでも(だからこそ?)先駆的に1年の育休に踏み込んだのは、素直にすごいと感じる。多分、2015年だとほとんどのサラリーマンパパは、育休1年なんて全く現実味がなかっただろう。今だって相当に勇気のいる決断だ。

https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/birth/8966/

鈴木氏の育児体験本であり、育休を取った1年間や、その後の3歳までの育児エピソードを読みやすい文章で記されている。さすが放送作家で、エピソード1つ1つがドラマ化できそう。また、奥様の子育てと芸人としての仕事の両立に悩む姿は、なんだかテレビの見方が変わりそう。特に海外撮影の直前に子どもが体調を崩すエピソードは、なんだか自分のことのように感じられてとても引き込まれた。

奥さんの気持ちを「◯✕クイズ」であらわしているのも面白かったし、それが子どもを授かると更に難しくなるというのはそうだよなあ、とうなずいてしまった。付き合って結婚して、ある程度奥さんのことなんてわかるようになっていた。むしろマンネリを感じるぜ、なんて偉そうに思ったものだが…子どもができると妻の人格も変わるし、今までの答えが不正解になる分、難解になってくるようである。

だけど、どんなに難しい問題でも、旦那はこのクイズの正解率を上げなければならない。我が家のクイズ王になりた~~い! 鈴木おさむ(2018)『ママにはなれないパパ』株式会社マガジンハウス

そうですね。私もそう思います…。

他にも、疲れているときこそ最近使わない感情を使おう、とか、なにかヒントになる言葉が散りばめられていた。育児が一段落したときに読んだら、またほっこりとしそうな感じ。当事者の状態だとなかなかここまで面白く書けないなあ。

なお、本書で第2子への思いを記されていたが、今年から妊活を始めたとのこと。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1cfc0e33cdf237409dd2d20cdf84e6dca39cc325

この本の続きのようで色々と考えさせられた。また本が出たら手に取ってみよう。