朝。すっかり寒い朝。妻は「あと数日すぎれば春だよ」が口癖になっているが、どうなんだろ。
いつものように保育園に一太郎を預けにいく。一太郎を先生に引き渡す時、一太郎が
「あれー、イチちゃんのクツないじゃん」
という。靴というのは、保育園に予備として置いている靴のこと。ただ、一太郎の靴はすぐに見つかる。「いや、あるよ、ほらここに」と私が言うと、一太郎は
「あ、あった。あるじゃ~ん」
という。別になんてことはないやり取りである。しかし、先生からはそうは映らなかったようで。
「一太郎君、普段からこういう男の子っぽい喋り方するんですね!びっくりしました」
とのこと。なんのことかわからない。先生曰く、一太郎は普段保育園ではもっと上品なのだという。おそらく「言葉が少ない」の言い換えだと思うが。それを聞いて、そういうもんなんだなあと感心。
そうか、すでに一太郎は家庭の顔と社会の顔を持っているのか。すでに社会の荒波に揉まれているのか。そう思うと、なんだか一太郎がたくましく見えつつ、ちゃんと周りに溶け込めるだろうか…?とあらためて不安になったりもした朝であった。
今日はスキマ時間を使って電子工作をしてみる。
穏やかな育休になっている今、ずっとやりたかったことにチャレンジしてみたくなった。それが電子工作である。
試行錯誤しながら配線し、簡単だけどプログラムを組んでみる。うまくいくか心配だったけど、無事にLEDが点いた時には心から感動した。ほんとに嬉しくて、さっきからずっとLEDをつけっぱなしにしている。
いつか息子たちと一緒に楽しめるような玩具を作ることを目標に気長に続けてみよう。資格の勉強している時よりも妻が喜んでいるので…多分、間違っていないだろう。傍から見たら遊んでいるだけの育休オヤジだけどね。