最近、寝室のベッドにおける家族メンバーの移動が激しい。
元々は、以下のような状態だった。
なぜ一家の主である私がシングルベッドで、妻がセミダブルなのかは別に深い意味はない。なお、わたしと妻は体格が似ており、特に妻が大きい訳では無い。元々はセミダブルが私のベッドだったはずなのだが、いつの間にか入れ替わっていた。
ただ、いずれ二太郎(0歳)がベビーベッドから私達のベッドに移動し、妻が添い寝することになるので、その日に備えていたとも言える(そういう理由じゃなかったとも言える)。
今年の年明け頃から、二太郎がベビーベッドを嫌がり、妻と添い寝じゃないと眠らなくなってしまった。そのため、予定通り、ベッドの状態が以下のように変わった。
ちなみに、ベビーベッドをセミダブルの隣においているのは、二太郎がなにかの拍子で落下するのを防ぐためである。ただ、うちの寝室も広くはないので、ベビーベッドをベッドの横に置くと、入口のドアが開けづらい。そのため、人が出入りする際にはベビーベッドをいちいち動かさなければならない手間が生じていた。
だったら二太郎と妻が入れ替わればいいじゃん。
と思うかもしれないが、そうもいかない。なぜならば、隣に眠る一太郎の寝相が非常に悪いからである。
朝起きると姿を消したかと思いきや、ベッドの足側の方でギリギリのところで眠っていたり、実際に何度かベッドから落下したりする。それだけでも危なっかしいのだが、なお恐ろしいのが、妻や私に体当たりをしてきたり、足で蹴りまくったり、耳元で大きないびきを掻いたりするのである。
そんな怪獣の隣に二太郎を寝かせるのは大変危険であり、防波堤として妻が間に入っていたのである。
さて、そんな中、最近、一太郎が新たな動きを見せ始める。持ち前の寝相の悪さは変わらないが、なぜか最近は私(父)が眠るシングルベッド側ばかりに転がってくるようになってきた。そして、元々シングルベッドが自分のモノだったかのように寝入ってしまうようになってきたのである。
元のセミシングルに戻しても無駄で、少ししたらシングルベッドに戻ってくるのである。
あら、お父さんが大好きなのね。
なんてとらえるのは楽観的である。一太郎は私がシングルベッドに寝ていることも不満のようで、私が寝ているのを無理やり押し出すようにグイグイと壁側に追いやるようになってきた。それになんとか必死に耐えてきた私だが、いよいよ変な体勢で寝ることで体のギシギシ感がやばい感じになってきた。首に変な痛みを感じるようになった頃には、身の危険すら感じた。
2歳時に我が領土を奪われるのもシャクだが、ここはやむを得ず、私がセミシングルの方に眠ることになった。現代のパパの悲しい末路よ(うちだけか)。
さて、これでようやく静かな夜を迎えることができたかと思ったのだが、二太郎の動きが活発化する。手足をバタバタさせる二太郎の姿をみて、妻の「二太郎ちゃん、知らないうちに床に落ちてしまわないかしら…?」という不安が高まってきた。そして、少しずつ二太郎をベッドの中心に寄せてくるようになる。
ここまで来ると、正直ベビーベッドをセミダブルの隣に置く意味がよくわからなくなってくる。流石にここまで十分なスペースがあれば、ベビーベッドを柵代わりに置く必要はないだろう。私と妻の中でも、寝室の入り口にベビーベッドがおいてあることにフラストレーションを感じていたのである。
そこで、ベビーベッドを元の位置に戻すことにした。しかし、そうなると妻はやっぱり「二太郎ちゃん、知らないうちに床に落ちてしまわないかしら…?」という不安がじわじわと高まるようになってくる。しかし、一度戻したベビーベッドを再び柵にするのもめんどくさい…。
そこで、暗黙のうちにベッド側に二太郎を動かし、自分はセミシングル側に近づいていくようになる…。
その結果、今の我が家の寝室は以下のようになっている。
息子たちに大きなベッドを与え、父と母がセミシングルの小さなベッドに身を寄せて眠っております。全く、なんで大人たちが狭いセミシングルのベッドに押しやられなければならないのだ。子供たちがいかに大事な存在といえど、さすがにこれはアンバランスである。全く、悩ましい悩ましい。
え?これだったら妻と二太郎の位置を入れ替えて眠れば、妻と二太郎がセミダブルに眠れて広くなるじゃん、って?一太郎の寝相の悪さも、間にお前(父)がいれば関係ないじゃん、って?
いや…まあ、ね。そりゃ正論ですわね。
でもまあ、なんか久しぶりの夫婦のこういう距離感に、「まあ、これも悪くないかな」と思ってるのでね。まあ、しばらくはこのままでも良いかなあ?なんてね、思ってるわけですよ。あはは。あはは。
おしまい。