以下、今日の午前2時に書いた日記。
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この日記は3/6の午前2時過ぎに書いている。時計を見るともう02:44なので、午前3時が目前なのだが。
こんな時間にパソコンを開いて日記を書いているのは、育休中に見てはいけないものを見てしまい、そのせいで眠れずにいるからだ。
育休中に見てはいけないもの。それは、会社の社内情報である。
私の会社では、一応、休職者も社内情報にアクセスできるようになっている。ただ、重要な情報は制限がかかっており、見ることができるのは当たり障りのない社内ニュースや、重要とも言えないメールばかりが届くメールボックスくらいである。そのため、普段は殆どチェックすることもなかった。
昨晩、寝る前に何の気なしに社内情報をポチポチ見ていた。すると、今までチェックしていなかった情報が目に入る。それは、同僚の予定表である。予定表が見れるとは思っていなかったので、まるでチェックしていなかった。まあ、そもそもチェックする必要性すら感じていなかったのだが。…ただ、これがよくなかった。
そこからは時間が一気に流れていった。気づけば1時間くらい、同僚の予定表を見て回った。
(ああ、この人はあんまり状況が変わっていないな。ああ、彼はこんなに大きな案件に関わるようになったのか…まあ、頑張ってるからなあ。…あ、彼も育休に入ったのか。あ、へええ…こんな新しいプロジェクトが始まっていたのか…)
などと思いながら。
まあ、飛び抜けて大きなショックを受けるようなことはなかったし、発生した変化も、ある程度想定の範囲内ではあった。…ただ、わかっていたことではあるんだけど、私の知らないところで仕事や組織はどんどん前に動いていくということを、リアルな実態を持って知ってしまい、疎外感のような気持ちに襲われて眠れなくなったのだと思う。「ああ、これが『本当は』俺がいた場所なのか」、なんてちょっとでもくだらないことを考えると、自己嫌悪まで感じてしまう。
しかしまさか眠れなくなるとは思わなかった。1時過ぎに布団に入ったけど、いつまでも眠る気になれなかった。一太郎のいびきが大きかったこともあるけど。
布団で寝付けずにいると、いろいろと頭が無駄な方向に考えを巡らせてしまう。
(なにか仕事復帰後に役に立つようなスキルや資格を今からでもとったほうが良いのではないか?それか、育休中に、同僚たちが決して体験できないことを体験しておいたほうが良いんじゃないか?それで自分にしか無い立ち位置で差別化を…)
…ハッとして、自分が良くない方向に向かっていることを感じる。このままだとくだらない思考のドツボにハマってしまうと思い、寝室を出る。
カステラとお茶を用意してパソコンの前に来る。
(深夜3時のカステラ。あと、妻の愛飲する黒豆茶を拝借)
カステラを食べながらこの日記を書いて、気持ちを整理する。うん、なんかちょっとスッキリした。
自分の人生を他の人と比較してもろくなことはないし、他人を意識した行動にとらわれてしまうのも虚しいことである。これ以上はいらんことは考えないで、日々を楽しんでいこう。
カステラが思いの外美味しかった。こんな時間に食べたからかな。本当はダメだけど、今日は許してね。ああ、なんかいい感じに眠くなってきた。
↑ここまでが夜中に書いた日記。パソコンを閉じたのは4時だった。その後も結局モンモンとしちゃってね。いっそこのまま起きていようかと思ったけど、4時頃に強い眠気が来て眠った。
今日は睡眠不足で頭がボーっとした。こういう日は些細なミスや妻とのいざこざが発生しやすいのだが、子供たちの体調もよく、また妻の機嫌が良かったこともあってか、とりあえず無難に終わった。
今日は晩御飯にいなり寿司を作った。一太郎には稲荷の皮にスプーンで米を詰めてもらった。結構器用にこなすのね。ここらへんは妻の血を引いてくれたのだろう。
妻が写真を撮りながら
「こうやってパパと一緒に晩ごはんを作るって、なかなかできないことよね。夫ちゃんが育休を取ってくれたおかげだね。育休取って、よかったと思うよ」
と言う。朝に妻に眠れなかったことを話したけど、そんな私に気を使って言ってくれたことがすぐにわかった。
「いやいや、別に育休をとって後悔なんかしてないよ。それは間違いないから!そういう意味で眠れなかったわけじゃないからね!」
妻「本当?」
「もちろん!」
もちろん、そう思ってます。別に同僚の予定表を見て眠れなかったのは、育休をとったことを後悔したからではない。…ただ、育休中に知らなくてもいいことはあるんだ。それを知ってしまったがゆえのモンモン、だと思う。うまく例えが見つからないけどね。
これも男性育休あるある?…どうだろね。